竜二が梅寿師匠の下で噺家修行を始めて早3年。
いよいよ年季明けとなり、酔っ払い師匠に耐える内弟子修行から一人立ちし、家賃も食事も何もかも自分で面倒みなければならなくなった。
独立しても梅寿一門の一番下の弟子であることに変わりなく、師匠の世話をしながら落語修業をする日々。
まだまだ一人前とはいえない竜二にCDを出す話が持ち込まれたり、チカコに無理やり漫才の相方をさせられて、落語より漫才の方がむいてるかも・・・と気持ちがゆれたり、竜二の周囲は相変わらず騒がしい。
騒ぎの中心梅寿師匠にはさらに大きな話が持ち込まれる。
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笑酔亭梅寿謎解噺4作目にして竜二がついに年季明け。
1作目の弟子入りからずっと読んできたので、竜二の独立は嬉しいような心配なような・・・
独立しても破天荒な師匠に振り回されるのは相変わらず。
けれど師匠の破天荒な行動の裏には相手を思う気持ちがちゃんとあって、やっぱり梅寿師匠好きだなぁ。
CDを出すことになった梅寿師匠が所属会社と対立した話では、会社の取った卑劣なやり方に梅寿師匠がとった対抗策がなんとも師匠らしくていい。
ラストはやっぱりねぇな展開なんだけど、梅寿師匠はこうでなくちゃと思わせる結末。
落語の良さを再認識した竜二のこれからの成長がまた楽しみ。
日本橋のマンションで独り暮らしの40代の女性が殺された事件。
捜査する日本橋警察署の加賀恭一郎刑事は着任したばっかりの新参者。
まずは未知の町を知ろうとばかりに人形町の商店街を煎餅屋、料亭、瀬戸物屋、時計店・・・と次々訪ね歩く。
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殺人事件解決がメインというより、加賀刑事が聞き込んで歩いた先の小さな謎の解決や人間ドラマがメインの物語。
加賀刑事と商店街の人々とのやりとりが、人形町という町の風情をイメージさせやすく、手土産片手に聞き込みに回る加賀刑事が、次第に町に馴染んでいく様はほほ笑ましい感じも。
それでいて着実に事件解決に近付いていることも感じさせるのだから上手い。
連作短編集なのに長編を読んでるみたいな面白い構成。
ひとつひとつの章が独立している分、長編小説よりも読みやすかったかも。
セント・メアリ・ミード村の牧師館で判事の老大佐が射殺された。
大佐は村の嫌われ者で、いろんな人とトラブルを起していた。
やがて若い画家が自首をし、さらに被害者の妻が「自分が犯人だ」と罪を告白する。
いったいどちらが犯人なのか?それとも真犯人は別にいるのか?
セント・メアリ・ミード村に住む老婦人ミス・マープルが鋭い観察力と深い洞察力で事件を解決する。
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クリスティーのミス・マープルが活躍するシリーズの1冊。
子供の頃に散々読んで、すっかりミステリーの虜にしてくれたミス・マープル。
懐かしくて手に取った。
上品なおばあさんが警察よりも鋭い観察眼で、次々と事件を解決するのが格好良く、夢中で読んだはずだったのだが・・・
読み進めてもちっとも話の展開が思い出せない。
ミス・マープルとポワロのシリーズは全て読んだつもりだったけど、もしかして未読だったのだろうか?
それともきれいさっぱり忘れたのか?
結局犯人にたどり着くまで思い出せなかったので実に面白く読めた。
得だったんだか損したんだかわからないのだが・・・(^^;)
子供の頃は単に頭のいいおばあさんという感じで読んでいたように思うが、大人になって読むとミス・マープルの人間観察の鋭さは怖いぐらいである。
実際にこんな鋭いおばあさんがいたらお付き合いするのはちょっと遠慮したい。
クリスティーが描くミス・マープルは鋭さにユーモアがいい感じにプラスされて、かわいいおばあさんと思えるのだが・・・
ミス・マープルが着目する人の行動、心理などは、いつの時代も変わらないものなのかもしれない。
だからこそ現代でも面白く読めるのではないだろうか。
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